家出猫の正体 [童話風]
雨に濡れるのが嫌な猫は、性懲りもなくこんなことをします。
こんな猫が前ぶれもなく家から姿を消すことがあります。1週間も半月も帰ってこなくて諦めかけたころ、『ニャ~』とか一声ノソッと現れます。これは非常に大変なことなのですが、何が大変か知らないでしょ。わたしが小さい子供だったころ聞いて、いまだに記憶の片隅から消えない話ですからね、大変なのですよ。
実はこの家出猫は、厳しい修行の旅に出たのだそうです。場所は熊本県の阿蘇で、阿蘇五岳の一つの<ネコ岳>というゴツゴツした山。ある年齢に達した猫が全国から集まって、厳しい修行をするのだそうです。無事に修行を終えた猫は、耳に切り込みが入っていたり、尻尾が短くなっていたり、体のどこかに必ず修了証明があるらしいですね。
修行を積んだ猫は、そこいらの普通猫とは全く違うといいます。金魚鉢に手を突っ込んで笑われるようなヘマは致しません。
↓ 例えばこんな風ですね
☆ わたしが子供だったころはテレビもない時代で、たくさんお話しを聞いた中の一つですから、ま、笑ってご覧ください。;
カラスの行水 [童話風]
◆ 見ちゃったカラスの行水
おしまい
スギナの花 [童話風]
これはスギナの花です。
童謡の
「つくし誰の子スギナの子」
のスギナです。
朝日が輝くほんの短い時間だけ、
こんな空色の花を咲かせますが、
見たことがありますか?
空色の小さな星を
散らしたような
スギナの花。
・・そうそう・・
朝露にも似てますね。
;
間違えないでください。
※ おわび スギナの花は、スギナの華の間違いでした。;
童謡「つくし」は二番までありますが、歌詞はとても短い。
どんな風に歌うのか聴いてみたいですね。
湖畔で立ち話 [童話風]
↑ 強そうな水鳥がキッとこちらを睨んだけれど、
害がないと判ったらしく、何か合図をしたみたい。
ママー ママー
← キツイ顔をしていたのは、
ヒナを守って緊張していたんだね^^;
さらに木陰の道を歩いていくと、水辺に一株のノハラアザミがいい感じ。
お口の手入れをしている満腹そうな蝶に、ちょっと声をかけてみた
フーン おねぃさんは、
言葉を話せるんだぁ~
(^ー^)
夏は花が少なくて、
いつも混雑するよ。
それなりに
仲よくしてるけどね。
(^-^)
だけど
ニアミスもあるから、
うっかりできない。
(^0^);
いつも
場所をゆずるの。
・・・
争わないのよ蝶は。
(^-^)
おしゃべりなチョウと
ちょっと立ち話。
水辺のアザミにも
ドラマありですね。
みんな健気だなぁ~
公園で見た光景 [童話風]
裏返った葉をひっくり返して見たり、あれもこれも拾って持ち歩くことになったり。
公園の散り残った桜の葉は、なかなか多弁でした。
ザワザワ騒がしいけれど、何か事件でも起きたのかなぁ
決闘 ??
ありゃぁ~~りゃぁ~~
この巨大ケーキをめぐる争いかも; 負けるなぁ~がんばれ~!
少し
しらけ気味ですね;
ま、
公園はドラマティックで
面白いところです。
♪カラス~なぜ泣くの? [童話風]
びっくりして
『どうしたの?』
カラス語でわけを
たずねました;
おなかがすいた・・
ミズヒキをかみながら
涙声で言います。
森の中ではカラスの声。
たぶん自立の時期で
餌をもらえないのかな。
『みんな通る試練の道
頑張りなさい。じゃね』
もちろんカラス語で。
ところが、
まってぇ! まってぇ!
後をついて来るではありませんか。
信じられな~い
予想外の出来事。
『みんなの所へ行きなさい!』
わたしも慌てているから
カラス語はシドロモドロ。
通じていないようですね。
♪ カラス~なぜ泣くの? は、わたしが大急ぎで逃げたので、 これで お し ま い
ノラ子とトラという猫 [童話風]
初対面のノラ子は、
雨の合間の柔らかい日ざしを
ぞんぶんに楽しんでいるようです。
そっと近づいたのに、
ノラ子は、
カメラを意識して
いるのかもしれません。
同じ町内の、ワンブロック向こうの家で飼われているネコ。
何軒も立ち寄る家を確保していて、それぞれに違う名前で呼ばれているようです。
近所にも出入り自由の家があります。ここでは、トラと呼ばれます。
トラとミヤは仲が悪いの
です。いつもは安全距離をとるのに、
今日は出会いがしら。
トラが
『悪い事しないもーん』
みたいな態度をとった
のです。ですがトラは、
極度に緊張して
演技をしているようでした。
そしてトラは、
『忙しいから』とつぶやい
てソソクサ行ってしまい
ました。
トラの首輪は、
からくさ模様です。ふうてんの寅さんを真似て、粋がっているのです。
まっかな秋 (からすうり) [童話風]
カラスウリの花が咲いていた、あの家の側を通りかかると、植木屋さんが剪定中。
この家の人も外にいて、なんと幸運なことに、カラスウリの実を頂きました。
《まっかな秋》 薩摩 忠 作詞 ・ 小林秀雄 作曲
まっかだな まっかだな
からすうりって まっかだな
とんぼのせなかも まっかだな
夕焼雲を ゆびさして
まっかなほっぺたの 君と僕
まっかな秋に よびかけている (歌詞ー2ばん)
まっかだな まっかだな
ひがん花って まっかだな
遠くのたき火も まっかだな
お宮の鳥居を くぐりぬけ
まっかなほっぺたの 君と僕
まっかな秋を たずねてまわる
(歌詞ー3ばん)
わあっ~
まっかだな まっかだな
ゴンズイさんも まっかだな
(ゴンズイの実)
もう一つ、ついでに、オオマルバノホロシさん →
(昨年の秋、尾瀬で。)
庭木の高い所にも、
カラスウリがありました。
熟れると、鳥に食べられるそうです。
雨が降っても、牽牛と織女は逢える! [童話風]
もうすぐ七夕ですね。
むかし、まだ小さい子どもだったころ、父親が早朝に、サトイモの葉の上の朝露を集めてきました。朝露で墨をすって、みんなで願い事を書き、それを、紙のコヨリで竹の枝に下げて七夕飾りです。
ところで、
七夕の夜に雨が降ると、牽牛と織女は逢えないと思うでしょ。
ところが中国の伝説では、二人は七夕の夜、必ず逢えるのですね。
それはそれは沢山の『かささぎ』が飛んできて、天の川の上に、鳥の橋を作るのだそうです!
中国の七夕伝説のあらすじを、ちょっと書いてみます。
・・・・ここまでに、いろいろ複雑な事情の話があるのですが、省略して途中から始めます。牛飼いの少年と仙女の織女が、地上で結ばれて二人の子どもと幸せに暮らしていました。ところが、天の西王母という恐ろしい人が、仙女を連れ戻しにやってきて、連れて行ってしまいます。牛飼いも二人の子どもを担ぐと、すぐに後を追いかけました。もう少しのところで、天の西王母が振り向きざまに、後ろを引っ掻きますと、突如、大きい激流が出現したのです。天の川ですね。
初秋に夜空を見上げると、天の川を挟んで、織女と牽牛の星が見えます。
天の西王母は、一年に一度だけ、二人が逢うのを許しました。
七夕の夜には、鳥たちが飛んできて橋をつくり、二人は逢うことが出来るのですね。
雨が降っても、心配ありません。
おしまい。