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金時山 [山旅]

   火山活動でできた外輪山の金時山(1213m.)、山頂南側から仙石原方面の眺めです。
むかし箱根火山の活動で川がせき止められ、湖や沼の大規模な湿原ができたもの。
昭和に入ると湿地は埋め立てや排水をされ、別荘地やゴルフ場などに開発されましたが、その湿原の一部が特別保護地区に指定されて、かろうじて今の仙石原湿原があります。
(この日はガスがかかっていて、はっきりは見えませんでした)
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       今 私の願いごとが
       かなうならば 翼がほしい
       この背中に 鳥のように
       白い翼 つけて下さい
       この大空に 翼を広げ
       飛んで行きたいよ

       悲しみのない 自由な空へ
       翼はためかせ 行きたい
                     『翼をください』 を思い出させた女子でした。



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   天気が良ければ山頂の北側には、富士山の裾まで見える眺めがあるのですが、
雲とガスがかかっていて、美しい富士山の写真は撮れませんでした。
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   ↓この山小屋の元主人は、かって富士山の強力(ごうりき)。
白馬岳山頂に200キロの風景指示板を仲間と背負い上げ、富士山強力の名誉を高めた人。その娘が若いころから金時山の小屋を手伝っていたので、金時娘と親しまれてきたらしい。
小屋で冊子を買ったら、山頂の花のあり場所へ案内してくれた。あの人が金時娘だったかも。今ごろになって気になる、たずねて見ればよかったなぁ。
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   ↓今回は下の写真、外輪山の左端から金時山までを往復しました。
楽そうに見えたので選んだコースですが、山を三つも登り下りしてやっと金時山。
外輪山だから道には大小さまざまな石、一歩一歩と距離を稼ぐのは思ったより大変でした。
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晩秋の豊かな自然 [山旅]

   秋、一瞬の華やぎの後に膨大な量の葉を落として、落葉樹の葉は一年の役目を終えるのですね。
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   落ち葉の積もった山の中はここち良い。鳥や昆虫や動物も育てる。 そのうえ、なんたって森は緑のダムだそうですから、ここから川が生まれるのかもしれません。
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   ほーらね。生まれたての川です。
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    ↓ 黄葉したワラビ                         ↓ 黄葉したゼンマイ
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ハイキングで驚いたのは、カラマツ林の多いこと。カラマツ山という感じですね。
        からまつの林を出でて、からまつの林に入りぬ。
        からまつの林に入りて、また細く道はつづけり。
と北原白秋の詩にもありますから、このころからカラマツは多かったのでしょうか? 少し心配な風景かな。


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秋から冬へ変わるころの山道   [山旅]

カラマツの林を抜けて少し行くと、また長いカラマツ林に入ります。
道路の黄色い線は、追い越し禁止ではありません。カラマツの落ち葉なのであります。K-570 (1).jpg

K-400 (1).jpg絵の具を撒き散らしたような林の中ですが、もう 落ち着いた秋色です。

落ち葉の山道を歩くと、大げさですが動物本来の感覚が目覚めて、血が騒ぐ感じがします。(笑)



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↓ フキも黄葉!    ヤマハハコ → 
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K-570.jpg群馬県まで出かけていたのですが、尾瀬に行くには時間が足りません。
大清水に車を停めて、峠まで山道を歩きました。
諦めていた紅葉も残っていて、わたしには十分過ぎるくらい美しい眺めでした[わーい(嬉しい顔)]V


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朝霧の尾瀬ヶ原 [山旅]

濃く立ち込めていた朝霧が流れて、刻々と変化する湿原の眺めは、とても神秘的でした。
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前夜のうちに朝食の弁当を貰ってあるので、まだ暗い3時半ごろ出かけたカメラマンもいましたが、わたしたちは午前4時過ぎ。写真が撮れそうな明るさになるのを待って出発しました。


尾瀬 (3).jpg ↑オゼヌマタイゲキ   

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←ツルコケモモ









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←ヤナギトラノオ












明るくなった尾瀬ヶ原。尾瀬 (6).jpg
梅雨どきのウィークデーですから、人は少なくて静かでした。
尾瀬にくると気持ちが優しくほぐれて、少しですが、良い人間に戻った自分を実感します。(^-^)ほんとうです[わーい(嬉しい顔)]


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ワタスゲを見に尾瀬へ ・アヤメ平 [山旅]

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マイカー規制なので戸倉から、4時40分始発の乗り合いバスです。鳩待峠には5時20分ごろ到着。

最初の目的地はアヤメ平です。
登り始めの林は、カッコウやホトトギス・ウグイスなど、小鳥の大きな鳴き声が賑やか。林を抜けて振り返ると、明るくなった青空の中に、雪の残る至仏山(しふつ)が大きく現われて圧倒されそうでした。ワタスゲの揺れる斜面には、イワカガミ・ヒメシャクナゲ・タテヤマリンドウなど、図鑑で見た花があちこち無造作に咲いていたのには、もう驚きです。誰も来ないので、リュックを背負ったまま木道に腹ばって写真を撮り、少し歩いては写真。ハードな運動でしたね。


アヤメ平です!
標高1969メートルの高地に、こんな素晴らしい湿原がありました!
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湿原の近くにも木道の間にも、いろんな花が咲いています。
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これは
ムシトリスミレ。

草丈10センチくらいです。






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虫を葉に巻き込むようにして、
養分を吸収するらしい。

通りかかった富士見小屋のご主人が、
教えてくれたのです。








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ここには、モウセンゴケもはびこっていました。

養分が乏しい湿原では、
こうした栄養補給は有効かも知れませんね。







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チングルマの果穂も美しい。







湿原の向こうに見える山は、燧ケ岳(ひうちがたけ) 標高2356メートル。
山は高く、山容も美しいですね。
尾瀬沼や尾瀬ヶ原は、昔、この燧ケ岳の噴火によって出来た 『せき止め湖』 みたいなものらしいです。G-570.jpg
こんな眺めを楽しみながら食べた 「おにぎり朝食」は最高でしたV[わーい(嬉しい顔)]V


この日は龍宮小屋泊まりです。龍宮小屋へ下りる道は、急勾配が続いて苦戦の2時間でした。そのうえ針葉樹の下を通ると2センチほどの黒い毛虫が、糸で下がって来たり落ちて来て、体に付くのです。お互い体の毛虫を払い落として木の無いところまで急ぎ、また払い落としの繰り返し。怖かった~~;どうも意図的に動物を待ち伏せしている感じがしましたが、あれは一体、何の幼虫なのでしょうね[がく~(落胆した顔)]; やっとの思いでたどり着いた尾瀬ヶ原の風景は、そんな苦労をすぐに忘れさせてくれます。風に揺れるワタスゲは優しく美しかった。 F-570.jpg 皆さま、ブログのお休みが長くなって、誠に申し訳ございません。すみませんでした。

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雁ケ腹摺山の花 (タムラソウ・ハバヤマボクチ) [山旅]

ゴツゴツした岩の急坂を過ぎると、山頂の下には、茅場だったらしい草はらが広がっています。秋の草花がまだ少し、咲き残っていました。

タムラソウ                         ヤマハハコ(?)

山梨県大月市周辺には、雁ケ腹摺山の名が付く山が、三峰あります。笹子雁ケ腹摺山(1358m)、牛奥ノ雁ケ腹摺山(1985m)、そして雁ケ腹摺山(1857m)です。渡り鳥の雁が、腹をこするように高い山をかすめて越えて行く。里人たちは優しい目で、渡り鳥を見送ったのでしょうね。

ハバヤマボクチ 『和名のハバヤマは葉場(草刈り山)のこと。ボクチは火ぐち(火を移しとるもの)で、乾燥した葉から綿毛を取り出して使ったことによる。』そうです。

自然林の道の脇には、いたる所にヤマトリカブトが咲いていました。先入観を持って見るからか、美しい花なのに、どこと無く不気味な花に、見えてしまいます。

 



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雁が腹摺山 (がんがはらすりやま) [山旅]

この富士山は、雁ケ腹摺山(がんがはらすりやま)の山頂から見ています。山梨県大月市の雁ケ腹摺山、標高1874m。山頂南側からの展望です。

ここから見た富士山の写真は、旧500円札の裏側に使われています。1942(昭和17年)11月に、故 名取久作氏が撮影した写真だそうです。500円札は姿を消して、500円硬貨に変わりました。ですが自然の姿は、半世紀の時が流れても、殆ど変りがありませんね。

だいぶ前になりますが、9月下旬、早朝の写真です。 カメラマンが一人、撮影を終えて下山していました。



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尾瀬 池塘(ちとう)のヒツジグサ [山旅]

空の蒼が映った濃紺の池に、ヒツジグサの紅葉が、息を呑む美しさでした。

晴天なら、12時ごろに咲きはじめ、午後6時ごろ閉じるらしい。写真は真っ白にトンでいますが、ヒツジグサの花です。ヒツジグサと言う名前は、未の刻(ヒツジのコク、午後2時ごろ)に咲くので、この名前が付いたそうです。山小屋で話を聞くまで、ミヤは羊の足跡と思い込んでいました。(笑)

池に浮かんだ『浮島』です。その名の通り浮いていますから、風で動くのだそうです。   

山小屋では石鹸、シャンプー、ハミガキ等を使用できません。尾瀬の自然を保護するためです。もちろんゴミは持ち帰ります。グリーンボランティアに申し込みますと、ワッペンと小さいゴミ袋を渡されます。尾瀬の自然を楽しみながら、目についたゴミを拾い、持ち帰るだけです。今回は、小さいペットボトル1本を拾っただけでした。美しい自然の中にいると、その大切さを実感します。
  これで、尾瀬を終わります。お付き合いくださって、ありがとうございました。                                                  



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尾瀬 木道の怪人たち  [山旅]

木道の怪人たちです。人に踏まれ、雨にも夏の太陽にも風雪にも、耐え続けている怪人たち。

しばしば怪人と目が合って、つい写真を撮ってしまいました。見つける度に撮っていたらキリが無いので、ほんの一部の人だけです。 偶然、同じ木の板が並んで出来た模様です。顔に見えますか? 


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尾瀬 尾瀬ケ原を歩く [山旅]

 尾瀬ケ原は、すっかり秋です。蒼い空にワレモコウやリンドウが、風に揺れていました。

ところどころに、ヤマドリゼンマイの群生があって、一足早い紅葉が広大な湿原のアクセントになっています。秋が深まると白樺も、幹や枝の白さが際立ってくるのだそうです。


尾瀬ケ原の湿原を、横切っただけのような行程です。それでも、感動です。


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