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わらの大蛇  (世田谷区 奥沢神社) [散策]

世田谷区内、奥沢神社の鳥居には、しめ縄ではなくて、藁の大蛇(だいじゃ)が絡まっています。

この大蛇にまつわる話は、前の記事、群馬県川場村の「巨大ぞうり」と似た内容です。
むかし江戸時代の中ごろ、奥沢村に疫病がはやり、多くの村人が病に倒れました。
ある夜、名主の夢枕に八幡大神が現われ、『藁で作った大蛇を村人が担ぎ、村内を巡行させるがよい』と、お告げがあった。
さっそく藁の大蛇を作り、担いで村中を回りますと、たちまち疫病は治まったといいます。


◆ 大蛇のお練り行事

9月の祭りに(今は、9月の第2土曜日)、大蛇のお練りが行われます。
新しく大蛇が出来ると、前年に作って拝殿に安置してあった大蛇を出して、鳥居の大蛇と取替えます。
今年の新しい大蛇は、町内を練り歩いて神社に戻り、来年まで拝殿に安置されるのです。
(3匹の大蛇の移動。少し、ややこしいですね)

大蛇の大きさは、長さ10m、胴の直径は約25cm、重さ約150kgもあります。

藁で作る蛇は、全国各地にあるようですが、蛇の形はさまざまです。
土地によっては、疫病除け、境の神、雨乞いなどと、願い事の内容も違いますね。
世田谷区 奥沢神社の行事は、世田谷区無形民俗文化財に指定されています。

追記(1/18): 役目を終えた大蛇は、どうなるのか?
          
分りました^^
役目をおえた藁の大蛇は、自然に還すそうです。
『炎と黒煙に乗って、空に舞い上がる』というのが、わたしの理想ですが、それはムリ。
植え込みの中に撒いて、土に還すのだそうです^^;          



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