SSブログ

ころ柿の里 (山梨県甲州市) [散策]

古き良き時代がそのまま残っていました。
Ko (43)-570.jpg

ここは、風林火山の武田信玄とかかわりの深い、山梨県甲州市塩山。
枯露柿は、戦国時代の陣中食として信玄公が奨励したということでした。干し柿を見て歩いていても、他所では見られない気合と気品が入っている雰囲気があって、今なお戦国武将の気配が色濃く残っておりました。
ST-7.jpg



◆ 干し柿つくりは重労働
柿をもぐことから始まって、枯露柿が仕上がるまではすべて手作業。
年寄りも若夫婦も総出の作業ですが、寒い中で忍耐と根気のいる仕事だと思いました。のん気に散策中は、塀越しに見える軒先の干し柿、ぶどう棚の向こうの家の柿のれん、美しくて穏やかな晩秋の風物詩ですね。

Ko (68)-300.jpg◆ 作業手順
・肩とり(柿の肩を一回り皮を剥く)→ 柿剥き
・縄にはさむ
・燻蒸(硫黄を加熱した亜硫酸ガスで燻蒸。
    柿の色が黒くならない)
・天日で干す
・平干し(縄から外す)
・・・・まだいろいろな作業が・・

ST-8-570.jpg

Ko (96)-400.jpgこれが平干しです。

一日に数回、
一つ一つの柿の向きを
90度変えて揉んで
また平たく形を整える。
これを1ヶ月ほど繰り返す
(日数を聞いたのに忘れた)


この驚異的な数の平干し柿を、センベイを焼くように裏返えすだけでも大変ですね。そのうえ90度ですから、わたしなどはウッカリして回転方向を間違えそうです。

今までは枯露柿の値段が高いと不平を言っていましたが、これだけ手間がかかれば、当然かもしれないと強く納得しました[わーい(嬉しい顔)]




◆ そして翌日の我が家

吊るした柿をそのまま買ってきて、障子の外に下げてみました。ぜ~んぜん雰囲気が出ないですねぇ~~[わーい(嬉しい顔)]
Ko (31)-250.jpg

 ↓ ここなら、どうでしょうか・・・[わーい(嬉しい顔)]

Ko (15)-300.jpg


共通テーマ:日記・雑感