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モミジアオイと夜光杯の想い出 [閑話]

赤い花はモミジアオイ。挿している小さいグラスは中国の夜光杯です。
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写真のモミジアオイは、ずいぶん昔、母に小さい一株をもらって、飛行機で持ち帰った
のが、今では庭のあちこちで大株になって、猛暑の太陽と張り合うように咲いていま
す。ふる里の母は花好きで、冬以外は、いつも家のどこかには花があったものでした。


夜光杯は、義母と二度目の中国旅行で敦煌へ行ったときに、工場で買ったものです。
最初の北京・西安は義母と二人だけ。二度目の敦煌は、義母と義妹夫婦も一緒で四
人。長い時間が経ったいま振り返ると、義母と二人旅行など信じられない出来事に思
える。まぁ何はともあれわたしも若かった。 唯一 喜ばれたシュウトメ孝行だったかもしれません[わーい(嬉しい顔)]


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夜光杯は
敦煌の祁連(きれん)山脈で
採れる玉で作られる。

自然石を薄く削って研磨して
作る一つ一つのグラスは、
色や模様が微妙にちがう。


漢詩にも 『葡萄の美酒 夜光の杯』 と王翰(おうかん 687~726)
が、砂漠の戦場でうたっていますから、昔から夜光杯はあったのでしょう。
夜光杯にぶどう酒を入れて、月明かりをあてると光り輝くといわれています。
太陽光の下でグラスを手にして液体がゆれると、波紋に映る月光のように美しい。
これが月の光なら、もっと優雅にちがいないと思う。



もうすぐ九月。  残暑 お見舞い申し上げます。
暑い日が続いていますが、朝や夜にはコオロギが鳴いて、かすかに秋の気配もしています。
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猛暑も、もう少しの辛抱です。それでは皆さま、お元気にお過ごしください。

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