ワタスゲを見に尾瀬へ ・アヤメ平 [山旅]
マイカー規制なので戸倉から、4時40分始発の乗り合いバスです。鳩待峠には5時20分ごろ到着。
最初の目的地はアヤメ平です。
登り始めの林は、カッコウやホトトギス・ウグイスなど、小鳥の大きな鳴き声が賑やか。林を抜けて振り返ると、明るくなった青空の中に、雪の残る至仏山(しふつ)が大きく現われて圧倒されそうでした。ワタスゲの揺れる斜面には、イワカガミ・ヒメシャクナゲ・タテヤマリンドウなど、図鑑で見た花があちこち無造作に咲いていたのには、もう驚きです。誰も来ないので、リュックを背負ったまま木道に腹ばって写真を撮り、少し歩いては写真。ハードな運動でしたね。
アヤメ平です!
標高1969メートルの高地に、こんな素晴らしい湿原がありました!
湿原の近くにも木道の間にも、いろんな花が咲いています。
これは
ムシトリスミレ。
草丈10センチくらいです。
虫を葉に巻き込むようにして、
養分を吸収するらしい。
通りかかった富士見小屋のご主人が、
教えてくれたのです。
ここには、モウセンゴケもはびこっていました。
養分が乏しい湿原では、
こうした栄養補給は有効かも知れませんね。
チングルマの果穂も美しい。
湿原の向こうに見える山は、燧ケ岳(ひうちがたけ) 標高2356メートル。
山は高く、山容も美しいですね。
尾瀬沼や尾瀬ヶ原は、昔、この燧ケ岳の噴火によって出来た 『せき止め湖』 みたいなものらしいです。
こんな眺めを楽しみながら食べた 「おにぎり朝食」は最高でしたVV
この日は龍宮小屋泊まりです。龍宮小屋へ下りる道は、急勾配が続いて苦戦の2時間でした。そのうえ針葉樹の下を通ると2センチほどの黒い毛虫が、糸で下がって来たり落ちて来て、体に付くのです。お互い体の毛虫を払い落として木の無いところまで急ぎ、また払い落としの繰り返し。怖かった~~